輪廻を駆ける(9:確信)

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9:確信

カミナリに打たれたように痺れた頭で事実を思い出した。

勝輝はもう一度あたりを見渡して、この光景が自分のお通夜であると察すると同時に棺に入った自分の頬を引っ叩いたが目覚める様子はなかった。

みんな一様に神妙な面持ちで目に涙を浮かべながら線香をあげている。

「おい親父!母さん!俺ならここにいるってば!」だが誰一人として勝輝の声に応える者はいなかった。

「ちくしょう、いったいどうなってやがる?」夢とも現実ともわからない状態のまま、新しく組み上がったバイクに跨ると自分の事故現場へと向かった。

到着するなりすぐに事故現場を確認した。

飛び散った原付のパーツのかけらを見て自分が事故を起こしたと確信した。そのままあてもなくバイクでふたたびパーツショップへ行くと、タイヤ交換を済ませた白髪の男がいた。

「おじさん、俺…」勝輝は男に話しかけた。勝輝の様子を見た男はすぐに答えた。

「お前、死んだんだよ、だからお前のことは、誰にも見えないし声も届かない」男にそう諭されると勝輝は冷静に答えた。「じゃ、おじさんは何なのさ?なんで俺の声が聞こえてるの?」

「お前と同じってことだよ」

完結しています。全26章あります。

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