愚か者は楽になれない-終わらない代償-(11:延命)

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11:延命

『カカカッ。それでいい。お利口さんだ』

男はロープを腰に携えるとニヤリと笑みを浮かべだ。

「お前、もし俺が死んだときあの世で会うことってできるのか?」

『やろうと思えばなんだってできるさ』

「名前くらい教えてから消えろ。一応命の恩人ってことになっちまうんだからな」

『クハハ。面白いクソガキだ。俺はfool管理部、代4管理室、ダスティ・ブルーだ』

男は秀樹に名前を告げると、ドロドロの黒い液体を身体中から垂らし始めた。強烈な刺激臭を放ちながら真っ黒の液体となっていった。

『ハハハハーーー!!』

不気味な笑い声が響き渡り、床一面に墨汁をぶちまけたような黒い水たまりができた。ダスティ・ブルーは黒い蒸気を立ち込めながら消え失せていった。

秀樹はあまりの悪臭に思わず目を閉じて、息を止めた。秀樹の意識は薄れ、力無く黒い水たまりの上に倒れてしまった。

長い夜。

2度の失敗。

気力を使い果たした。すでに意識はなかった。

秀樹は気絶してしまった…

翌朝。

秀樹は病院にいた。

会社で自殺未遂。気絶しているところを発見されて救急搬送されていた。そして、一命を取り留めた。

「十和田さん、気がつかれましたか?」

白衣の男性が秀樹に声をかけた。

「ずいぶんと衰弱していた様子で心配しましたよ。首に跡があるんでね、たぶんお話し厳しいかと思います。検査したり色々していきますね」

白衣の男性は秀樹にそう声をかけると、慌ただしく看護師に指示を出しながらどこかへ行ってしまった。

完結しています。全13章あります。

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