輪廻を駆ける(18:ジーの朝食)

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18:ジーの朝食

「あー、よく寝たわぁ。やっぱり外で寝るのが気持ちいいんだよなぁ〜」ジーは大きく深呼吸して朝の空気をめいっぱい吸い込んだ。勝輝のほうを見るとまだぐっすりと眠っていた。

ジーは焚き火の残火に薪を追加し、炊事場に置き去りにされていたフライパンを持ってきて油を引いてから火にかけた。「ニワトリちゃんに感謝して、っと」ジーはキャンプ場の隣にある養鶏場からもらってきた卵をパカりと割ると目玉焼きを作り始めた。

醤油を垂らした良い香りが漂うと勝輝が目を覚ました。「ジーちゃん早いね。もう起きたの?」「あたりまえだよ、カツキも早く起きろ」ふふッと笑いながらソーセージも追加して焼いている。勝輝は一見料理なんてしそうもないジーを見ながら、テキパキと朝食を作る生活スキルの高さに感心していた。

「これ食ったら出かけっぞ!」ジーはそう言ってパン、目玉焼き、ソーセージの乗った朝食のお皿を勝輝に差し出した。「ありがと。いただきます。今日はどこにいくの?」寝起きでも食欲は旺盛だった。勝輝はパンを手に取り齧りながら聞いた。

「今日は神社にお参りでも行こうと思う。」「ふーん、ジーちゃんってよくお参りに行くの?」「まぁな」

支度も早々に言われるがままバイクに乗って出発することになった。このくらい振り回されていたほうが気持ち的にも楽だった。これからどうなるんだろう?そんな不安な気持ちが湧き上がるのだが、ジーが一緒にいると不思議と塞ぎ込まずにすんでいる。

明るくて気さくで頼もしい、勝輝はそんな安心感を感じながらジーの背中を追っていた。

完結しています。全26章あります。

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