輪廻を駆ける(13:続行)

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13:続行

行き当たりばったりのバイク旅。ジーに誘われたのは良いけど、自分の提案で海ホタルまで来てしまった。次に行く場所を決めないまま、そのままバイクで出発していた。

ジーが教えてくれた通り、自分が見えている人がいると騒ぎになりそうだ。もしあの女の子が泣き喚いてオバケが出たとかなんとか言い出したら母親にまで自分が見えてしまったかもしれない。

幽霊というのは気を使う存在なんだということを理解した。なるべく人混みやショッピングモールのような場所は避けたほうがいいんだろうなぁ、と勝輝は信じがたい現実にもかかわらず、冷静に幽霊としての過ごし方を身につけていく。

神奈川県の自宅に戻るにはもう一度アクアラインに乗って引き返すか、東京湾をぐるっと回る必要がある。せっかくなら東京湾をぐるっと回って戻ろうと考えていた。

そんな勝輝の考えを見透かしたようにジーは館山自動車道を、東京方面の上りルートへと進んだ。勝輝はそれに続いて進む。しばらくすると市原サービスエリアの看板が見えてきた。バイクに跨ったジーが後ろを振り返る。勝輝に指差しでちょんちょんと合図を送る。市原サービスエリアで休憩することを理解した勝輝はジーに合図を返す。

市原サービスエリアはアメリカンな雰囲気を漂わせていてどこかハワイを思い出させるような雰囲気がある。2人のバイクは市原サービスエリアへと吸い込まれて行った。

ジーと勝輝はバイクを停車させてエンジンを切った。

「ジーちゃんどうしたの?トイレか」

「いや、違う違う。行き先どうするか話してないから、このあと勝輝はどうする?」

「あー、俺は家に帰ろうと思っているんだけどジーちゃんは旅をするんだろ?」

「ああ、もちろん」

「じゃあここでお別れしといたほうがいいのかな?」

「いや、久しぶりに話せる相手がいるから、勝輝に合わせてツーリングを続行したい、って話しをしたかったのさ!」

「なんだー、なら最初からそう言ってよー。ここでさよなら〜って感じかと思った」

「はははっ!俺も久々に話し相手ができて楽しいんだ。もう少し付き合わせろやー」

ジーは引き締まった筋肉質の腕で勝輝の肩をバシンと叩いた。勝輝はフルフェイスのヘルメットを外してバイクを降りた。

「とりあえず、ここで少し休憩しない?」

「それもそうだな」

ジーもバイクを降りてゴーグルを外すと手を上に組み伸びをした。

ジーはもともとヘルメットは被っていなくて、どこのメーカーのものだがわからないレトロなゴーグルだけをつけていた。2人は休憩がてらにサービスエリア内を歩いて散歩した。

完結しています。全26章あります。

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