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愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(13:罪)

退院の日、佐野が迎えに来てくれた。しばらくは佐野の部屋に世話になる事にした。っていうか、それしか選択肢がない。「秀くん、ひとまず退院おめでとう、だね」「ああ。色々、ありがとうな」
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(12:支払い)

「秀くん、もう大丈夫だよ」「何から何までごめん。俺が全部悪かった」「いや、俺もマジでごめん。今までCEOをやってもらったり、秀くんにばっかり重いもんを背負わせすぎちゃってたんだよね」
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(11:延命)

『カカカッ。それでいい。お利口さんだ』男はロープを腰に携えるとニヤリと笑みを浮かべだ。「お前、もし俺が死んだときあの世で会うことってできるのか?」
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(10:先輩)

「お前さっき言ったよな、他にもfoolはたくさんいるんだろ?何でわざわざ俺のところに来た?」『foolはゴミだ。腐るほどいる。二宮英司ってのはお前の知り合いか?』
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(9:長考)

秀樹は冷静に分析していた。男は暴力や苦痛を与えに来たわけではなさそうだった。秀樹を殺しに来た死神ではない。なぜかは分からないが、自殺を止めに来ている。秀樹は自然と話しを聞く姿勢になっていた。
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(8:問い)

「お…お前なんなんだ?死のうとしたのに、なんでロープを切ったんだ!」『お前が何にもわかっていないからさ』
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(7:fool)

『お前、愚か者だよ』天井から声が聞こえた気がした。秀樹が上を見上げると、トラロープから立ち上った黒煙が集まり、黒い塊を形成していく。
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(6:再々実行)

3度目の正直、今度こそ。何も迷いはなかった。2回目の恐怖とはまた何もかも違う感覚。1回目よりもあっさりと全てを捧げた。
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(5:確認)

「何かがおかしい。俺は念入りに確認した。ロープの輪が解けるなんてありえないんだ」確かに秀樹は自分の体重が思い切り乗るほどに、ロープの強度を確認した。
愚か者は楽になれない-終わらない代償-

愚か者は楽になれない-終わらない代償-(4:再実行)

手が震える。自分の意思とは関係なくガタガタと震える手を無視して、螺旋階段にロープを結ぶ。力など、全然入らない。震えながらも再び輪を作った。そして、グンっと引っ張り強度を確かめた。
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