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小説

夏の海風と記憶釣り(13:航との釣り)

海斗と航は釣竿を持って漁港へとやってきていた。波は穏やか、夏の陽射しは暑いが海を見るといくらか涼しく感じる。航がなんの気もなしに仕掛けを海に投げ込んだ瞬間、ブルブルと竿先が揺れた。
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夏の海風と記憶釣り(12:釣竿の力)

海斗はベッドの上で天井を眺めながら一人考えを巡らせていた。自分の部屋は普段と変わらず、この日の朝も昨日と同じように陽射しが差し込んでいた。
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夏の海風と記憶釣り(11:兄と妹)

鳥の声で目覚めると海斗は自分の部屋の窓を開けた。昨晩は湊の部屋で夜遅くまでブレスレットを調べていたが、その後自分の部屋に帰ってくるなり寝てしまった。
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夏の海風と記憶釣り(10:湊の記憶)

海斗と湊は漁港をあとにして、湊の家まで帰って来ていた。夜遅い時間だ、湊の部屋へ音を立てずにそっとあがると、ペットボトルのスポーツドリンクを飲んで一息ついた。
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夏の海風と記憶釣り(9:ブレスレット)

昼間の賑やかさが嘘のように夜の漁港は静かだった。優しい潮風が心地よく、波もなく、星が空いっぱいに広がっていた。海斗はもちろんいつもの釣り座に座っていた。父の釣竿のフェニックスに航のブラクリをつけて海に沈めていた。
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夏の海風と記憶釣り(8:拓真)

海斗は野球のユニフォームに着替えていた。昨晩突然拓真が家に訪れると「海斗、明日試合だから頼むな!」と言ってユニフォームを届けに来た。
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夏の海風と記憶釣り(7:夏休みの宿題)

蒸し暑い猛暑の昼下がり、結衣はエアコンの効いた瑠璃の部屋にいた。「私たちの夏休みの宿題ってほとんど問題集ばかりなんだから、早めに終わらせちゃったほうがいいわよ」
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夏の海風と記憶釣り(6:瑠璃の夢)

「はははっ!気にしすぎだろ?だってあいつらは幼馴染なんだから、それくらい普通なんじゃねーの?まぁ、そんなもんじゃねーの?」航は釣竿を海に振り抜くとルアーを泳がせた。
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夏の海風と記憶釣り(5:湊と瑠璃)

海斗はほとんど眠れないまま夏休みの一日目の朝を迎えてしまった。昨晩瑠璃を家まで送って行ったが、あんなに泣いてる瑠璃を見たことがなかった。
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夏の海風と記憶釣り(4:瑠璃の記憶)

暗い夏の海は、昼間の暑さが嘘のように涼しくて、海風が気持ちいい。海斗はいつもの釣り座に来ていた。海斗は決まって堤防の左先端の部分で釣りをする。堤防を端まで歩くのは意外と面倒だ。
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