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小説

夏の海風と記憶釣り(17:プレゼント)

「全部は渡さないわ」「ビックリしたー。結衣、こんなにいっぺんに渡したらクリスマスになっちゃう。きゃはは」結衣が買ってきたものをテーブルにずらっと並べた瑠璃はその量の多さに驚いていた。
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夏の海風と記憶釣り(16:結衣)

"瑠璃にあんなに言って強引に海斗の元に行かせたけど、もし自分だったら行けるかな?本当は可哀想なことしちゃったのかもしれない"ハッキリと聞いた訳ではないが、きっと海斗なら瑠璃に優しくしてくれる。
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夏の海風と記憶釣り(15:誘えない)

今日は忙しい。話があるからと結衣を呼び出していたのは瑠璃だった。前世のことが頭から離れず、毎夜のごとく夢にまで見るようになってしまった。そのことを結衣に相談したかった。
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夏の海風と記憶釣り(14:指輪)

カキーン!勢いよく飛ぶ白い玉。グラウンドにワンバウンドして弾け飛ぶ玉をギリギリでキャッチして送球。ノーバウンドで球を返す拓真のフォームはお見事だった。「よーし、次ぃー、海斗、行くぞー!」
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夏の海風と記憶釣り(13:航との釣り)

海斗と航は釣竿を持って漁港へとやってきていた。波は穏やか、夏の陽射しは暑いが海を見るといくらか涼しく感じる。航がなんの気もなしに仕掛けを海に投げ込んだ瞬間、ブルブルと竿先が揺れた。
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夏の海風と記憶釣り(12:釣竿の力)

海斗はベッドの上で天井を眺めながら一人考えを巡らせていた。自分の部屋は普段と変わらず、この日の朝も昨日と同じように陽射しが差し込んでいた。
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夏の海風と記憶釣り(11:兄と妹)

鳥の声で目覚めると海斗は自分の部屋の窓を開けた。昨晩は湊の部屋で夜遅くまでブレスレットを調べていたが、その後自分の部屋に帰ってくるなり寝てしまった。
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夏の海風と記憶釣り(10:湊の記憶)

海斗と湊は漁港をあとにして、湊の家まで帰って来ていた。夜遅い時間だ、湊の部屋へ音を立てずにそっとあがると、ペットボトルのスポーツドリンクを飲んで一息ついた。
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夏の海風と記憶釣り(9:ブレスレット)

昼間の賑やかさが嘘のように夜の漁港は静かだった。優しい潮風が心地よく、波もなく、星が空いっぱいに広がっていた。海斗はもちろんいつもの釣り座に座っていた。父の釣竿のフェニックスに航のブラクリをつけて海に沈めていた。
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夏の海風と記憶釣り(8:拓真)

海斗は野球のユニフォームに着替えていた。昨晩突然拓真が家に訪れると「海斗、明日試合だから頼むな!」と言ってユニフォームを届けに来た。
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