輪廻を駆ける(7:二度目の原付)

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7:二度目の原付

組み上げたバイクを悠真にすぐに見せびらかしたかった。

しかしそのとき勝輝のスマホが鳴り響いた。

電話の主はパーツショップの店員だった。

「勝輝くん、ごめん。さっきのブレーキパーツを渡した時に店の伝票一緒に入っちゃってない?」

買ってきたときにもらった箱の中を見ると茶色い封筒が一つ入っていた。

「茶色の封筒が入ってるよ」

「あー、それそれ、たぶんそれだー」

「〝納品書・請求書在中〟って書いてあるけど」

「それそれ、それウチの店で必要な書類だから次来るときに持ってきてくれない?」

次と言われてもバイクが組み上がったばかりなので次はいつ行くかもわからない。

なんなら今日は相棒と試運転を兼ねて出かけたい。

「今から持っていくよ」

そう店員に告げるとフルフェイスのヘルメットを被り原付に跨った。

用事を済ませたら組み上げたバイクをピカピカに磨きあげて出かけよう。

とっておきのバイクに留守番を任せ、雑用程度は原付で済ませようと考え、パーツショップへと向かった。

その日、勝輝は2度原付に乗った。

完結しています。全26章あります。

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