人生100年時代、あなたも嫌い?

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「人生100年時代」と聞いてみなさんは何を思うでしょうか?

私はこのキーワードがちょっと苦手です。

身近な事例と当てはまらないので、苦手というか嫌いなんだと思います。

私なりに思う「100年」という寿命について、今考えられることを述べていきたいと思います。

人生100年時代とは?

人生100年時代とは、先進国の人の半数が100歳を超えて生きるという予測に基づいて、健康、学び、お金、医療、生活などのライフプランンニングをしっかりと見直していく必要がある。

と定義したものです。

平均寿命と長寿命化

厚生労働省のコチラの資料によれば、令和元年度において「男性81.41歳」、「女性87.45歳」と発表されています。

平均寿命はどんどん上がっていて、ゆくゆくは「人生は100歳まで続くようになる」と予想されています。

日本は今後もさらに高齢化社会に入ると考えられていて、同じように世界の色々な国で長寿命化が進んでいます。

厚生労働省でも考えている人生100年時代の未来

人生100年時代については厚生労働省でも色々な検討や構想がなされています。

2007年に日本で生まれた子供の半数が107歳より長く生きると予測されているんですよね。

日本は健康寿命が世界でもトップクラスだと考えてよいでしょう。

人生100年時代に向けて考えること

大前提として

全ての人が元気で活躍できる場があること、安心して暮らせる社会を作ること、これは大前提だと思っています。

人生100年時代でなくても、人々は元気に活躍したいし、安全に暮らしたい、そう考えているハズです。

働き方が変わる

長い人生を生きていくためには、長く働く必要があります。

働くこと自体が生活のためになるのですが、働くことというのは人生そのものを豊かにするものでもあります。

現代の社会では60歳を過ぎるころには定年退職のことを色々と考えて、引退後の人生のことを検討すると思います。

しかし、人生100年時代の未来では、自分の寿命が100歳よりも長く続くと計画して、健康で働き続けられるような社会参加にチャレンジするようになるはずです。

教育と学び

人間の人生は常に学びです。

学生の時代を過ごしたあとも社会人として学ぶべきことがたくさんありますし、年齢を積み上げて高齢者となったとしても学び続けていくことには大きな意味があります。

若い世代、歳老いた世代、入り乱れての「誰もが活躍できる人生100年時代」では、中高年の再就職のための学びや、様々な人が技術を継承するための指導者となる学習システムなどが構築されていくでしょう。

老後の暮らし

定年退職したあとは趣味に没頭するぞ!と考える人もいますが、60歳で引退したあと100歳までの40年間を趣味で過ごすには、あまりにも長い期間だと思いませんか?

好きなこと、趣味のこと、ただそれだけでは非常に危ういということです。

老後を健康で過ごすためには生きがいが必要で、趣味三昧で過ごそうとしても、お金の問題や健康の問題など、様々な課題を乗り越えていかなければなりません。

人生100年時代という言葉がキライ

私は人生100年時代という言葉が嫌いです。

人々の平均寿命が上がっているんだから、人生が100歳まで続くものだと考えて、色々と学び、計画し、備えていく必要があるということは理解しています。

しかし、全てその通りかといえばそうではありません。

身近な事例と当てはまらなければ、学びも計画も備えも見当違いなものになってしまいます。

まずはしっかりとリアルを見つめましょう。

白獅子が考える人生100年時代のリアル

私は現在40代ですが、100歳までは生きません。おそらくその前に死にます。

想定できる未来としてはリアルガチで死にます。

私の身近な家族、親戚で100歳を達成した者は誰一人としていません。

どんなに健康で元気な親戚も100歳まで到達していません。

たしかに寿命は延びていると思います。私の父と母もまだ健在です。

それでも今の健康状態などから考えても、100歳までは生きないと予想しています。

世界の統計や平均ではなくて、ウチの話しです。

だから身近でリアルなんですが、私の予想としては100歳までは難しいと考えています。

人生100年時代は世の中の話しであり、予想される未来の話しです。

だから私は自分が100歳まで生きるつもりで2000万円だ、3000万円だと慌てることはありません。

しっかりと未来を予想して計算すれば、貯蓄金額よりも大切なことが見えてくると思います。

自分が何歳になっても楽しく働ける未来を考えてみて下さい。

働くことは頭のスイッチの切り替えひとつで有意義で楽しいものに変わっていきます。

定年退職というのはある種リミットのようなものとして考えられていた時代があります。

「定年まで頑張れば労働から解放される…」そんな風に考えている人もいるかもしれません。

しかし、労働はあなたを苦しめるものではありません。

働くこと、労働することは、突き詰めていくと「誰かのためになる」ことです。

あなたが60歳になっても70歳になっても80歳になっても「誰かのためになる」ようなことを続けて行動すればよいのです。

それを実行するためには、元気なあなたが必要です。

世の中のためには「元気なあなた」が絶対に必要です。

人生100年時代については、どう考えればよいと思いますか?

私は自分の子供、あるいは孫の世代に与えてあげればよいと考えています。

2007年に生まれた子供の半数が107歳より長く生きるという予想があるように、未来は確実に100歳まで生きる時代になるでしょう。

それでもまだ「半数」です。残りの半数は107歳に到達できません。

そう考えると19XX年に生まれている私は、100歳の世代じゃないんですよね~。

私はきっと70~100の間の30年のどこかで息絶える。

私ができる「人生100年時代」の取組みは、私の子供の世代に「お父さん死ぬちょっと前まで元気もりもりに楽しく仕事してたゼッ」って見せつけることだと思っています。

そんな新しい働き方の感覚をしっかりと見せてやりたい。

子供って親の姿を見て育つって言うじゃないですか、それなら生涯現役みたいな姿がカッコイイかなって思います。

それと、定年まで勤めあげて今は悠々自適にのんびり暮らす私の親父にも、人生100年時代の100歳到達者を目指して欲しいと。

カッコイイじいちゃんを孫にみせつけて欲しい。

結局、私は「人生100年時代」が私に当てはまらないから嫌いなんです。

ライフスタイル、働くスタイル、親や子供に対する想いは、ずっと前から「カッコつけたい」って気持ちでいっぱいです。

自分の未来は自分でしっかり想像しているのに、先走りする「人生100年時代」という世の中のキーワードを、冷めた目で見つめる私の考え方でした。(2022年10月)

最後まで読んでいただきありがとうございます。

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